環境と外国語

こんにちは、しまねこです。

ずっと以前、2012年頃ですが、中国語を勉強していたことがありました。
当時は仕事で中国市場開拓を担当してまして、中国の訪問先には日中通訳と一緒に行ってまして、自分はニーハオと言える程度でした。

ところがそのレベルですと「すみません、お手洗いはどこですか?」が言えないわけで、これってけっこう困るということに気づきました。会議中にちょっともよおして、一人会議室から出てトイレどこかな?というとき、中国ではフォーチュン500の一桁順位に入るような会社でも、英語が通じなかったりしますし、実際に経験しました。

その時は紙に「お手洗い」と書いたら通じまして、それもそのはず、中国語では「洗手間」なのです。そんなこんなで当時はサバイバル言語として中国語を勉強しまして、中国語検定4級を取ったりしたのですが、その後中国担当から外れ、インド、アフリカと英語でなんとかなる地域に移りましたので、むしろ英語をブラッシュアップする必要が生じ、中国語学習はすっかり止めてしまいました。

つい先日、現在の仕事で久しぶりに中国訪問の機会を得たのですが、10年経ってすっかり忘れているかと思っていた中国語、中国語環境に入ってみると、けっこう口をついて出てくるものね、ということに気づきました。

私はモノを考えるとき、頭の中に浮かんでいるのはイメージとか図のようなもので、話すときはそれを口先で日本語その他に変換している感じです。「こんな感じのこと言いたい!」と思っていると、口をついて言葉が出てくるのですが、周りが中国語だと、ポロポロ出てくるものですね。訪問先で懇親会をセットしてくれたので、初めにちょっと挨拶しようと思ったら、ごくごく簡単なものですが、中国語が出てきました。他にも「クレジットカード使えますか?」とか「ビールは冷たいのでお願いします」(これ、言わないと常温で出てきます)とか、ポロポロっと出てくるんですよね。
面白いなあ、と思いました。環境で素直に言語モードが変わる脳みそのようなので、一度英語圏や中国語圏に住んでみるのも悪くないなあ、と思いました。

ということで熱の冷めないうちに、10年前にいちばんお世話になったテキスト「ときめきの上海」を引っ張り出してきて、ただいま絶賛復習中です。

ではまた。

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